【8】戦闘フェイズ内の戦闘の解決
以下の手順で射撃による攻撃行動を解決します。
@攻撃方法の決定
攻撃に使用する武装を決定します。直射、散布射撃を選べる武器はここで射撃方法も決定
します。
A目標の決定
攻撃目標を決定します。武装の能力で定められた射程内にいる、完全遮蔽状態でないATを
1体選びます。
射程には「有効射程」と「最大射程」があり、最大射程でしか届かない位置にいるATへの攻撃
は、攻撃判定に−1修正が付きます。
なお、白兵戦状態にあるATは、1つの白兵戦に参加しているすべてのATを併せて1体と見
なします。白兵戦外からこの中の特定のATだけを目標として攻撃を行うことはできません。
もしも射撃などを行った場合、白兵戦に参加しているすべてのAT(味方を含む)の中からラン
ダムで目標を決定します。サイコロを振るなどして、目標を決定してください。
また、白兵戦は遮蔽物となります。白兵戦上を射線が通る直射撃はできません。さらに、白
兵戦とそれ以外を含んでの散布射撃、爆風攻撃もできません。目標が白兵戦だけであれば、
散布射撃、爆風攻撃は可能です。
B効果範囲の決定
攻撃の及ぶ範囲を決定します。
効果範囲に特に指示のないものは、Aで選んだ目標のAT1体にのみ効果が及びます。
散布射撃による攻撃は、Aで選んだATの左右どちらかに30°振った射程内にいる、完全遮
蔽状態でない3体までのAT(目標を含む)に効果が及びます。射程の判断と攻撃判定は各AT
ごとに行います。
C攻撃判定と命中修正の算出
Bの効果範囲内のAT1体ごとに命中修正を算出し、命中判定を行います。
命中の基本値は【3】です。サイコロを振って、基本値に以下の修正を加えた値以上なら命中
となります。
*有効射程と最大射程
目標ATが有効射程内か最大射程内にいるかによって、攻撃判定に修正が入ります。最大
射程でしか届かない位置にいるATへの攻撃は、攻撃判定に−1の修正が付きます。
*移動方法
射撃を行う前の移動方法によって、攻撃判定に修正が入ります。歩行移動なら+1、RD移
動なら−1の修正がそれぞれ入ります。
*半遮蔽状態
敵ATが遮蔽物に隠れていて、攻撃側から頭部・胴体の一部だけ(およそ1/3以上を基準と
します)が見えている状態を「半遮蔽状態」と呼びます。この半遮蔽状態のATへの攻撃は、命
中判定に−1の修正が付きます。
見えている部分が1/3以下の場合でも、曲射撃での攻撃は行えます。
なお命中判定への修正は加算されます(最大射程内にいる半遮蔽状態のATへの攻撃は、
攻撃判定に−2の修正が付きます)。
サイコロを振り、出た目に以上の修正を加え、[3]以上の目を出すことで命中となります。そ
の際、6の目が出たら必ず成功、1の目ならば絶対に失敗とします。修正された攻撃判定の値
が0以下、あるいは6以上だったとしても、サイコロを振って6なら絶対成功、1なら絶対失敗で
す。
■射程、効果範囲の計測方法
射程はまず、攻撃や特殊能力等の使用をおこなうATの頭部から、目標のATの頭部までの
直線距離を計測します。これにより、各武装の有効射程内か最大射程内か、または射程外か
を判断します(微妙な場合はジャッジの指示に従いましょう)。
効果範囲も同様に、ATの頭部から計測し、範囲内にATが入っているかを確認します。
■直射撃、曲射撃、散布射撃について
直射撃とは、目標に向かって直線的に飛ぶ攻撃です。遮蔽物の効果を受けます。
曲射撃とは、目標に向かって遮蔽物を越えて撃ち込める攻撃で、半遮蔽状態による攻撃判
定へのペナルティを受けません。またこの攻撃を受けたATは反応チェックを行えますが、チェ
ックに成功しても反撃は行えません。
散布射撃とは、広範囲に弾をばら撒く攻撃です。目標の左右どちらかに30°振った射程内に
いる、完全遮蔽状態でない3体までのAT(目標を含む)に効果が及びます。基本的に直射撃で
すが、この攻撃を受けたATは反応チェックを行えますが、チェックに成功しても反撃は行えま
せん。
■爆風攻撃について
目標に着弾した後、弾頭が破裂して周囲に被害を及ぼすのが爆風攻撃です。目標および目
標の周囲にいるATは、等しく爆風によるダメージを受けます。なお、白兵戦を目標とした場合
は、その白兵戦に参加したAT全てに効果がおよびます。
この攻撃を受けたATは反応チェックを行えますが、チェックに成功しても反撃は行えませ
ん。この攻撃を盾などで防ぐことはできません。
■遮蔽物の効果について
相手が遮蔽物に隠れていて、攻撃側から身体の一部だけが見えている状態を「半遮蔽状
態」と呼びます。半遮蔽状態のATの「曲射撃」以外の攻撃は、命中判定に−1の修正が付き
ます。
また、射線上に複数の遮蔽物があって、ATが攻撃側から完全に見えない状態を「完全遮蔽
状態」と呼び、あらゆる攻撃の目標になりません。
遮蔽物の影響を判断する場合、攻撃を行うATの頭の位置から敵ATが見えるかどうかを確
認してください。見えていれば射撃可能です。遮蔽物にすっかり隠れているのなら射撃できま
せん。
この状態の判断が微妙な場合は、みんなで相談して決めてください。
D反応チェックと反応行動
Aで目標にされたATはCの命中判定のサイコロの出目を目標としてサイコロを振り、それ以
上の数が出れば反応チェックは成功です(Cの命中判定のサイコロと同時に振ると盛り上がり
ます)。
転倒状態のATは、反応チェックを行えません。
なお、同フェイズに複数のATから攻撃された場合、二回目から反応チェックのサイコロに−1
ずつの修正が付きます。
反応チェックに成功した場合、以下の行動の中から2つの行動をとれます。
*旋回
左右どちらかの足を中心にして旋回できます。この旋回の結果、半遮蔽状態になった場合ダ
メージ−1、完全遮蔽状態になった場合、攻撃は(たとえ完全成功だとしても)無効となります。
ポーズ変更(しゃがむなど)をして遮蔽物に隠れるなどの行動も、この旋回に含むものとします
(足の位置が変わらないように注意)。
*盾で防御
盾などの防御兵装を装備しているATは、攻撃を防御することができます。攻撃によるダメー
ジは、盾が受けることになります。
その結果、盾のHPが0になった場合は盾が破壊され、以後この行動が選択できなくなります。
*ミサイル迎撃
ミサイル(ロケット弾含む)による攻撃を受けたATは、反撃可能な直射撃武器を使用して、ミ
サイル迎撃をおこなうことができます。
迎撃できるミサイル(ロケット弾含む)の弾数は、1D3発です。
*反撃
直射撃による攻撃を受けたATは、反撃可能な武装を持ち、なおかつ攻撃を仕掛けたATが
その武器の射程内にいる場合、攻撃を仕掛けたATに反撃を行うことができます。また、曲射
撃、散布射撃、による攻撃には反撃できません。
なお、攻撃が命中していた場合、ダメージの算出後に反撃の判定を行います。ダメージの結
果、HPが0になった場合は反撃できません。
Eダメージの算出
攻撃判定に成功し、なおかつ敵ATの反応により攻撃が無効にならなかった場合、ダメージを
決めるサイコロを振ります。
武装ごとに決められた修正を加え、ダメージを算出します。
F反撃判定、ダメージ算出
直射撃による攻撃を受けたATは、反撃可能な武装を持ち、なおかつ攻撃を仕掛けたATが
その武器の射程内にいる場合、攻撃を仕掛けたAT1体に反撃を行うことができます。
また、曲射撃、散布射撃、による攻撃には反撃できません。
反撃を行うATは、@〜Cの手順に従って解決してください。ただし、命中判定に−1の修正
が付きます。
なお、反撃に対する反撃はありませんので、そのままEのダメージ算出を行ってください。
*ポーズ変更を利用したテクニック
常にその場に適した射撃姿勢を取るようにすれば、反撃を受ける可能性が減ります。また、
反応に成功した際の旋回によって、攻撃を回避できる可能性も増えます。ポーズ変更の際に
は、足のあった位置にマーカーをおくとやりやすいでしょう。
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